おだわらひょうじょう【小田原評定】の語源・由来

「小田原評定(おだわらひょうじょう)」という言葉は、時間ばかりが経過して結論が出ない会議を指します。

この表現の語源は、日本の歴史において重要な出来事である、1590年の天正十八年に起こった小田原の戦いに由来しています。

この戦いでは、豊臣秀吉が関東地方の支配者である後北条氏に対して小田原城を包囲しました。

この困難な状況下で、後北条氏の側は戦いを続けるべきか、それとも和睦して降伏するべきかで意見が分かれました。

このような混乱の最中、城内で行われた会議はなかなか結論に至らず、時間が過ぎていったことが、この表現の由来となっています。

要するに、「小田原評定」とは、この歴史的な状況において、重要な決定を下すべき場面で、それができずに時間だけが過ぎ去った事態を象徴する言葉となっています。

このため、現代でも「小田原評定」という言葉は、長時間議論しても何も解決しない会議や話し合いに対して使われることが多いです。

また、「小田原談合」とも言い換えられることがあります。

【小田原評定】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「小田原評定」についての定義、語源と由来、歴史的背景、象徴的意味、現代での用途、および類義語といった重要なポイントをカンタンにまとめます。
項目 説明
定義 時間ばかりが経過して結論が出ない会議を指す言葉
語源・由来 1590年に起こった小田原の戦い、特に後北条氏が豊臣秀吉によって包囲された際の会議が由来
歴史的背景 豊臣秀吉が関東地方の支配者である後北条氏に対して小田原城を包囲。城内の会議では結論が出ず時間が過ぎた
象徴的意味 重要な決定を下すべき場面で、それができずに時間だけが過ぎ去る状況を象徴する言葉
現代での用途 長時間議論しても何も解決しない会議や話し合いに対して使われる
類義語 「小田原談合」とも言い換えられることがある

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