にのくがつげない【二の句が継げない】の語源・由来

「二の句が継げない」という言葉は、雅楽の朗詠の特定の部分、特に詠むのが難しい部分に由来します。

雅楽の朗詠では、詩句を三段階に分けて詠むことが伝統となっています。

その中の「二の句」は、この三段階の中の二段目の句を指します。

各段の音域は、一段目が低音域、二段目が高音域、そして三段目が中音域となっています。

このうち、特に二段目の高音域は、声を維持しながら詠み続けるのが難しく、息切れしやすいとされています。

この高音域での詠みの難しさから、言葉を続けるのが困難、または言葉を失うという意味で「二の句が継げない」という表現が生まれました。

現在では、驚きやあきれたときなど、次の言葉が出てこない状況を指して使われることが一般的です。

【二の句が継げない】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「二の句が継げない」という言葉の意味、背景、音域の特徴などの主要なポイントをカンタンにまとめます。
項目 詳細・説明
意味 言葉を続けるのが困難、または言葉を失う状態。驚きやあきれた時に次の言葉が出てこない状況。
背景・由来 雅楽の朗詠の特定の部分、特に詠むのが難しい部分から。
詩句の構成 詩句を三段階に分けて詠むのが伝統。
「二の句」の定義 三段階の中の二段目の句を指す。
各段の音域
  • 一段目:低音域
  • 二段目:高音域
  • 三段目:中音域
「二の句」の特徴 高音域での詠みは声を維持しながら続けるのが難しく、息切れしやすい。
派生した意味 「二の句が継げない」は、言葉を続けるのが困難、または言葉を失うという意味で使われるようになった。

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