なつかしい【懐かしい】の語源・由来

「懐かしい」という言葉は、現代の日本語で「思い出されてしたわしい」という意味でよく使われますが、その原点は少し違った意味合いを持っていました。

この言葉は、動詞「なつく（懐く）」の形容詞形から派生したものです。

元々の意味は「そばについていたい」や「心がひかれる」、さらに「かわいい」など、親しむという感情や愛情を中心にした意味合いを持っていました。

中世頃から、時が経過することによって引き起こされる感情、つまり「思い出されてしたわしい」という意味合いが強くなってきました。

この経緯から、現代の「懐かしい」の感じるニュアンスは、時間の流れとともに変わってきたことが理解できます。

【懐かしい】の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、「懐かしい」という言葉の現代の意味、語源、そしてその言葉が持っていた元々の意味や変化の経緯に関する主要な情報をカンタンにまとめます。

項目	説明
言葉	懐かしい
現代の意味	思い出されてしたわしい
語源	動詞「なつく（懐く）」の形容詞形
元々の意味	そばについていたい心がひかれるかわいいなどの愛情や親しみの感情
変化の時期	中世頃
変化後の意味	時間が経過することによって引き起こされる感情、つまり「思い出されてしたわしい」
意味の変化の理由	時間の流れとともに感情や文化の変化