「自覚」という言葉は、自分の状態や状況を自ら認識する、あるいは感じ取ることを意味します。
言葉の起源に関しては、実は2つの異なる経緯が存在します。
一つは、英語の「self consciousness」を日本語に翻訳する際に使われたものです。
これは、幕末の時期に「conscious」の訳語として「自覚」が採用されたことから来ています。
もう一つの経緯は、もっと古くから存在している仏教の言葉に由来しています。
仏教における「自覚」は「自ら悟ること」という意味合いで使われていました。
実際、平安時代の文献「性霊集」にも「自覚」という言葉の使用例が確認できるため、この意味での「自覚」は古くから日本の文化や思想に組み込まれていたと言えます。
このように、同じ「自覚」という言葉でも、その背景や由来は時代や文化によって異なることが分かります。
じかく【自覚】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「自覚」という言葉の起源や背景をカンタンにまとめます。
属性 | 詳細 |
---|---|
対象の言葉 | 自覚 |
現代の意味 | 自分の状態や状況を自ら認識する、あるいは感じ取ること |
英語由来の経緯 | 幕末の時期に英語「self consciousness」の「conscious」を「自覚」と翻訳 |
仏教由来の経緯 | 仏教での「自覚」は「自ら悟ること」という意味。平安時代の「性霊集」に使用例あり |
由来の異なり | 時代や文化によって異なる背景や由来が存在 |