いちご【苺】の語源・由来

【意味】
バラ科の小低木または多年草で、黄・紅色の液果をつけるものの総称。オランダイチゴ・キイチゴ・ヘビイチゴなど。一般にはオランダイチゴを指す。春に五弁の白花をつけ、果実は春から夏に赤く熟す。温室栽培では年末出荷が主。ストロベリー。

【語源・由来】
「苺」は、古くは「蓬蔂(いちびこ)」と呼ばれた。「日本書紀」には「伊致寐姑(イチビコ)」、平安時代の辞典である「倭名抄」には「覆盆子ー和名以知古」と記述され、「枕草子」にも「いみじううつくしき稚子の覆盆子など食ひたる」という記述がみられる。「覆盆」は「覆いをした盆」「ひっくり返った盆」を意味し、実の形が「覆盆」に似ているからとされている。「イチビコ」の由来には諸説あるが、接頭語「い」+実の赤さを表す「ち(血)」」+人名に用いられる語をつけ擬人化した「びこ(彦)」、また、甚だしいことを意味する「いち(甚)」+深紅色を表す「び(緋)」+接尾語「こ」という説がある。

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