でんがく【田楽】の語源・由来

「田楽」は、もともと日本の伝統的な芸能として平安時代から行われていました。

この芸能は、初めは田植えなどの農耕儀礼の際に、笛や鼓を鳴らしての歌や舞いに始まったと言われています。

これに関連して、特定の「田楽法師」という専門家が生まれました。

彼らは笛吹きを伴いながら、腰鼓や銅鈸子、簓などの楽器を使って踊る「田楽躍」と、特技として高足で立ちながら品玉をつかむ、刀や剣を投げるような曲技を披露するスタイルを持っていました。

そして、この芸能は能という演劇形式を取り入れるようにもなりましたが、時代が進むにつれてその人気は衰え、主に寺社の行事でのみ行われるようになりました。

また、田楽という名前は料理の分野でも使われています。

それは、豆腐を長方形に切り、串にさして味噌を塗り、火で焼くという料理を指します。

この料理名の由来は、その形状が田楽法師が高足に乗って踊る姿に似ているという点からきています。

でんがく【田楽】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。
項目 説明・内容
言葉 田楽
芸能としての起源 平安時代からの日本の伝統的な芸能。田植えなどの農耕儀礼の際の歌や舞いから始まる。
田楽法師 田楽の専門家。笛吹きを伴い、楽器を使って踊る「田楽躍」や曲技を披露するスタイルを持つ。
芸能の変遷 能演劇を取り入れたが、時代が進むにつれて人気が衰え、寺社の行事でのみ行われるようになる。
料理としての「田楽」 豆腐を長方形に切り、串にさして味噌を塗り焼く料理。その形状が田楽法師が高足に乗って踊る姿に似ているためこの名がつけられた。

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