あかぎれ【皸・皹】の語源・由来

【意味】
《「あかがり」の「あか」を「赤」と意識してできたものか》冬、寒さなどのため手足の皮膚が乾燥して裂ける状態。あかがり。

【語源・由来】
古くは「あかがり」または「あかかり」と言い、平安時代の『和名抄』にも「皹」の訓として「阿加々利」とある。また、万葉集にあかぎれができることを意味する「皸る(かかる)」 という語が見られることから、 「あかがり」の語源は「あ+皸り(かかり)」とする説が有力。「あ」は「足」のこと。のちに語源が失われ、「あ+かかり」だったはずの言葉が「あか+かり」と間違った区切り方をされ、「あか」は赤く腫れることから「赤」、「がり」という部分は皮膚が切り裂けることから「ぎれ(切れ)」に変わっていったといわれる。「皸」、「皹」は、中国で「あかぎれ」を意味していたことに由来する。

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