「なあなあ」という言葉は、安易に物事をすませることや妥協の意味で使われます。
この言葉の起源は、感動詞「なあ」を二回繰り返した形になります。
この「なあ」は、軽く確認や念を押すときの言葉として使われるもので、それが重ねられることで、厳密に事実を確認したり、しっかりと追求しないで事を進める様子を表現しています。
また、この言葉の背景には、歌舞伎の舞台での掛け合いのシーンが関連しているとされています。
具体的には、一方の役者が「なあ」と呼びかけると、相手の役者が「なあ」とだけ返答し、その後は言葉を交わすことなく、顔の表情や身振り手振りでコミュニケーションを取るシーンがあったといいます。
このような、言葉に頼らないやりとりから、安易に事をすませる「なあなあ」という言葉が生まれたとされています。
「なあなあ」の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「なあなあ」という言葉の起源や背景をカンタンにまとめます。
項目 | 説明 |
---|---|
言葉 | なあなあ |
現代での意味 | 安易に物事をすませることや妥協 |
起源 | 感動詞「なあ」を二回繰り返した形 |
「なあ」の使用例 | 軽く確認や念を押すときの言葉。重ねることで、厳密に事実を確認しない、やや安易な様子を表現 |
歌舞伎との関連 | 歌舞伎の舞台で、一方が「なあ」と呼びかけ、相手が「なあ」と返答。その後、言葉を交わさず身振り手振りでコミュニケーションを取るシーンが起源とされる |