なおざり【等閑】の語源・由来

「なおざり」、または漢字で「等閑」と書く言葉は、物事を注意深く取り扱わない様子やいい加減にする様子を示します。

この言葉の由来にはいくつかの要素が組み合わさって形成されています。

まず、言葉「なおざり」の中の「なお」は、「引き続いて変わらず」という意味を持つ「猶」や「尚」という言葉からきています。

この「なお」が示す「変わらず」や「そのまま」という意味が、物事を変えずに放置するというニュアンスを持ち込んでいます。

次に、「ざり」の部分については、古い日本語の「ぞ+あり」の音が変化してできたとされる説や、「去り」という、遠くに置くという意味の語から派生したという説があります。

この二つの要素が合わさり、「遠ざけたままにしておく」や「そのままにしておく」という意味が生じ、これが「おろそか」という意味として捉えられるようになりました。

なお、漢字での「等閑」という表記は、実際の意味とは直接的な関係がなく、音を表すための当て字となっています。

要するに、「なおざり」とは、何も変えずに放置する、または注意を払わずにおろそかにするという意味を持つ言葉であり、その由来は言葉の構成要素である「なお」と「ざり」の意味から来ています。

なおざり【等閑】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「等閑」という言葉の起源や背景、意味をカンタンにまとめます。
項目 説明
言葉 なおざり(等閑)
基本的な意味 物事を注意深く取り扱わない様子やいい加減にする様子
「なお」の由来 「猶」や「尚」という言葉からきており、「変わらず」や「そのまま」という意味。物事を変えずに放置するニュアンスを持ち込む
「ざり」の由来 古い日本語の「ぞ+あり」の音変化説や、「去り」という遠くに置く意味の語から派生した説がある
意味の形成 「遠ざけたままにしておく」や「そのままにしておく」の意味が生じ、「おろそか」として捉えられるようになった
漢字表記「等閑」 実際の意味とは直接的な関係がなく、音を表すための当て字

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