しわす【師走】の語源・由来

「師走」という言葉は、陰暦や太陽暦の12月を指す異称です。

この言葉の由来には、いくつかの説があります。

まず、一つ目の説は、12月に入ると、多くの家庭が僧侶を迎えて読経や仏事を執り行うため、「師走」と名付けられたというものです。

この説は、僧侶を「師」と称し、彼らが多忙なこの月に家々を訪れる様子を表しています。

次に、二つ目の説は、「師馳月」という言葉から派生したとするものです。

この説では、「師馳」は僧侶たちが慌ただしく各地を走り回る様子を表しており、それが時の経過とともに「師走」となったとされています。

また、三つ目の説としては、「四極月」という言葉から「師走」が生まれたとするものがあります。

「四極」とは「四時の果て」という意味で、これは年の終わりを意味しています。

この「四極月」が時とともに「しはす」と言われるようになったと考えられています。

これらの諸説を通じて、師走という言葉には、僧侶の動きや年の終わりを表すさまざまな意味が込められていることがわかります。

しわす【師走】の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、「師走」に関する重要ポイントをカンタンにまとめます。

キーワード	説明
師走	陰暦や太陽暦の12月の異称
一つ目の説	12月に僧侶を迎える家庭が多いため「師走」と名付けられた
二つ目の説	「師馳月」から派生。僧侶たちが慌ただしく各地を走り回る様子を表す
三つ目の説	「四極月」から「師走」が生まれた。「四極」は年の終わりを意味
全体の意味	僧侶の動きや年の終わりを示す意味が込められている