しょうねんば【正念場】の語源・由来

「正念場」という言葉は、我々が「ここぞという大事な場面」として捉えるものを指す言葉として使われています。

この言葉の背景には仏教や伝統文化が関わっています。

語源としては、正念場はもともと「性根場」として書かれることもありました。

ここでの「正念」は仏教語に由来し、悟りに導く八つの正しい実践、『八正道(はっしょうどう)』のうちの一つを指します。

これは真理を目指し、真実を求める心を常に保持すること、つまり「平常心」を意味します。

この「正念」の概念と、伝統的な日本の舞台芸術である歌舞伎や浄瑠璃の中の最も重要なシーンを指す「性根場」とが結びついた結果、「正念場」という言葉が生まれました。

つまり、歌舞伎や浄瑠璃の性根場というシーンで演じる際に、平常心、つまり「正念」が非常に重要であるという考えから、この言葉が使われるようになったのです。

【正念場】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。
ポイント 説明
「正念場」の意味 「ここぞという大事な場面」を指す言葉として使われる。
背景 仏教や伝統文化が関係している。
語源の1つ 「性根場」として書かれることもあり、歌舞伎や浄瑠璃の重要なシーンを指す。
「正念」の由来 仏教語に由来。『八正道』のうちの一つで、真理を目指し、真実を求める心、すなわち「平常心」を意味する。
「正念場」の語源の成立 歌舞伎や浄瑠璃の「性根場」というシーンで演じる際に、平常心が重要であるという考えと、「正念」の概念が結びつき、「正念場」という言葉が生まれた。

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