けいせつのこう【蛍雪の功】の語源・由来

「蛍雪の功」という言葉は、厳しい環境の中での勉強や努力の結果として得られる成果や功績を指します。

この表現の背景には、中国の歴史に残る二つの感動的な故事があります。

まず、『晋書』の「車胤伝」には、車胤という学者の話が記されています。

彼は非常に貧しい家庭の出身で、油を買って灯火を灯すことができなかった。

しかし彼の学ぶ情熱はそれをも打破し、彼は蛍の発する光のもとで読書をして勉学に励みました。

また、別の史書「孫康伝」には、孫康という人物の話が登場します。

彼もまた、家計の困窮から夜間の勉強のための明かりを持つことができなかったが、雪が降った夜には雪の反射する明るさを利用して読書を行ったと言われています。

これらの故事から、「蛍雪の功」という言葉は、困難な状況下でも断固とした意志で努力し続けることによって得られる、その後の大きな成果や成功を称える意味で用いられるようになりました。

【蛍雪の功】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「蛍雪の功」に関する重要なポイントをカンタンにまとめます。
項目 詳細
言葉の意味 厳しい環境の中での勉強や努力の結果として得られる成果や功績
言葉の背景 中国の歴史に残る二つの感動的な故事に基づく
関連する故事(1) 『晋書』の「車胤伝」に記された、車胤が蛍の発する光のもとで読書をして勉学に励んだ話
関連する故事(2) 「孫康伝」に記された、孫康が雪の反射する明るさを利用して読書を行った話
言葉の使用状況 困難な状況下でも断固とした意志で努力し続け、その結果として得られる後の大きな成果や成功を称える意味で「蛍雪の功」として用いられる

語源由来の言葉を50音別に検索



error: 右クリックできません。