ギターという楽器の名前は、言語と文化を越えていくつもの変遷を経ています。
その語源は英語の「guitar」から来ていますが、さらに遡るとスペイン語の「guitarra」がその起源とされています。
さらにその「guitarra」も、アラビア語の「gitara」に由来するとされ、この「gitara」が最終的には古代ギリシャ語の「kithara」にまでその起源を遡ることができます。
現在私たちが知っている形のギターは、13~14世紀にスペインとフランスで生まれた「guitarra latina」と呼ばれる楽器が最初だとされています。
当初は弦の数も形も現在のものとは異なっていましたが、18世紀になると現在と同じように6単弦になりました。
さらに19世紀の初めには、現在見るようなギターの形にほぼ近づいたとされています。
このように、ギターという楽器とその名称は、多くの文化と時代を経て進化してきました。
古代ギリシャの「kithara」から始まり、アラビア、スペインを経由して現代に至るまで、その形と用途、さらには音楽的な価値も大きく変わってきています。
それが今日、世界中で愛される楽器となっています。
「ギター」の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、ギターの名前と形状の進化をカンタンにまとめます。
期間・地域 | 名称 | 特徴・変遷 |
---|---|---|
古代ギリシャ | kithara | ギターの名前の最古の起源とされる楽器 |
アラビア | gitara | 古代ギリシャのkitharaから名前が変遷 |
スペイン | guitarra | gitaraから名前が変遷し、ギターの原型となる楽器が誕生 |
13~14世紀 スペイン・フランス | guitarra latina | 最初のギターとされる。当初の弦の数や形は現在のものとは異なる |
18世紀 | ギター | 6単弦のギターに進化 |
19世紀初頭 | ギター | 現在のギターの形に近づく |
現代 | ギター | 世界中で愛される楽器となる |