「株式」という言葉は、日本の企業組織や投資の世界で非常によく聞かれる言葉ですが、その語源には意外な歴史があります。
この言葉に含まれる「株」という部分は、もともと「切り株」、すなわち切り倒された木の根元を指していました。
この切り株が木を切った後にもずっと残るという特性から、世襲や遺産などで「ずっと残る」身分や地位も同様に「株」と呼ばれるようになったのです。
この「株」という概念が次第に広まり、特に商工業者の間で、独占的な権利や特権を共同で保持する同業組合を「株仲間」と呼ぶようになりました。
そして、この「株仲間」において出資の割合に応じて得られる権利や保持する地位が、「株式」という言葉で表されるようになったのです。
こうして、元々は自然界の一部である「切り株」から始まった言葉が、経済や商業の文脈で重要な概念として使用されるようになりました。
このような変遷を通して、「株式」という言葉は今日のように、企業の資本構造や投資に関連する多くの要素を包含する重要な言葉となっています。
かぶしき【株式】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「株式」の基本的な定義、語源、社会的発展、そしてその現代での意味についてカンタンにまとめます。
項目 | 説明 |
---|---|
基本的な定義 | 「株式」は、企業の資本構造や投資に関連する概念。 |
語源 | 「株」という部分は元々「切り株」を指し、これが「ずっと残る」性質から身分や地位も「株」と呼ばれるようになった。 |
社会的発展 | 「株」の概念が商工業者の間で広まり、「株仲間」と呼ばれる同業組合が形成された。 |
「株仲間」 | 出資の割合に応じた権利や地位があり、これが「株式」という言葉で表現されるようになった。 |
現代の意味 | 元々の「切り株」から派生して経済や商業の文脈で重要な概念となり、企業の資本構造や投資に関する多くの要素を包含するようになった。 |
言葉と文化の相互影響 | 「株式」という言葉はその歴史的変遷を通じて、多層的な意味を持つようになった。 |