おちど【落度】の語源・由来

「落度」という言葉は、あやまちや過失を指す言葉として現代日本語で用いられますが、この言葉の起源には深い歴史があります。

律令制の時代、日本には関所という場所が設けられ、通行する際の税金などの徴収や人々の行き来をチェックするための場所として機能していました。

この関所を無断で通過すること、つまり関所を破る行為を「越度」と呼びました。

ここでの「度」は「法」や「規則」を意味しており、「越度」は文字通り法や規則を破る、という意味合いで使われていたのです。

しかしながら、時間が経過するにつれ、「越度」という言葉の発音が「おちど」と変わってきました。

この変化とともに、意味も次第に広がり、関所の法だけでなく、一般的な過ちや過失を指す言葉として使われるようになりました。

結果として、「落度」は日常のさまざまな過ちや間違いを指す言葉として、日本人の言葉の中に定着したのです。

おちど【落度】の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。

項目	説明
落度の現代の意味	あやまちや過失を指す日本語の言葉。
起源	律令制の時代に設けられた関所で、無断で通過する行為を「越度」と呼んでいた。
「度」の元の意味	法や規則を意味していた。
発音の変化	「越度」の発音が「おちど」と変わり、意味も広がった。
意味の拡大	関所の法だけでなく、一般的な過ちや過失も指すようになった。
定着	落度は日常のさまざまな過ちや間違いを指す言葉として、日本人の言葉の中に定着した。