「蒲焼き(かばやき)」は、鰻やはも、アナゴなどの魚を開いて串に通し、特製のたれをつけて焼いた日本料理の一つです。
この名前の由来には複数の説があります。
一つ目の説は、もともとこの料理は魚を開かずに丸焼きにしていたとされています。
その形状が植物の「蒲の穂(がまのほ)」に似ていたことから、当初は「がま焼き」と呼ばれていたとされています。
この「がま焼き」が時と共に言い易く「かばやき」に変わったというのがこの説です。
二つ目の説は、蒲焼きの焼き色が樺(かば)の樹液に似ているため、「かばやき」と呼ばれるようになったとされています。
樺の樹液は特有の色合いがあり、それが蒲焼きの焼き色と似ているという点がこの説の根拠です。
いずれにせよ、蒲焼きという名称は、その料理の特徴や見た目に由来していると言えそうです。
このような地域や文化に根ざした語源は、その料理がどのように発展してきたのかを感じさせてくれます。
かばやき【蒲焼き】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、蒲焼きの基本的な特性とその名称に関する複数の説をカンタンにまとめます。
項目 | 説明 |
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料理の特性 | 鰻やはも、アナゴなどの魚を開いて串に通し、特製のたれで焼いた日本料理。 |
語源の説(一つ目) | 最初は魚を丸焼きにしていた。その形状が「蒲の穂(がまのほ)」に似ていたため、「がま焼き」と呼ばれ、後に「かばやき」に変わった。 |
語源の説(二つ目) | 蒲焼きの焼き色が樺(かば)の樹液の色に似ているため、その名がついたとされる。 |