だいこんやくしゃ【大根役者】の語源・由来

「大根役者」という言葉は、演技力の乏しいまたは芸が拙い役者を揶揄する言葉として使われます。

この言葉の由来については、複数の説が存在します。

一つの説は、大根が白い色をしていることから、未熟で経験の少ない「素人」と関連づけられたというものです。

つまり、大根の白さが素人の象徴として捉えられ、そこから「未熟な役者」という意味で使われるようになったとされています。

また、もう一つの説は、下手な役者が多くの白粉（おしろい）を使って化粧をすることが一般的であったため、その白粉の白さと大根の白さが関連付けられたというものです。

さらに、大根は食材として安全で食あたりが少ないことから、「当たらない役者」、すなわち「成功しない役者」という意味で使われるようになったとする説も存在します。

いずれの説も、大根の特徴的な白さやその他の性質を基にして、役者の演技の質や成功度に関連付けて言葉が生まれたことは確かです。

【大根役者】の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、「大根役者」という言葉の語源やその由来に関する複数の説をカンタンにまとめます。

説明項目	内容
基本の意味	演技力の乏しいまたは芸が拙い役者を指す
由来説1（白さに関する説）	大根の白さが未熟な「素人」の象徴として関連づけられた
由来説2（化粧に関する説）	下手な役者が多くの白粉を使い、その白粉の白さと大根の白さが関連付けられた
由来説3（「当たらない」説）	大根は食あたりが少ないことから、「当たらない役者」という意味で使われるようになったとされる