「おやま」とは、歌舞伎で女性の役を演じる男性の役者を指す言葉です。
この語の由来は、江戸時代初期に活躍した操り人形芝居の名人、小山次郎三郎に関連しています。
小山次郎三郎は、特に女性の人形を非常に巧みに操ることで知られていました。
そのため、彼が操る人形は「小山人形」と称されるようになりました。
この「小山人形」が時間とともに「おやま」という言葉に短縮され、さらには遊女の人形を操る人形遣いを指すようになったそうです。
この言葉がその後、歌舞伎の世界にも取り入れられ、女性の役を演じる男性の役者を「おやま」と呼ぶようになりました。
また、この「おやま」は「おんながた」とも読まれ、現代の歌舞伎でも引き続き使われています。
おやま【女形】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「おやま」という言葉の起源から現代までの進化をカンタンにまとめます。
ポイント | 説明 |
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基本的な意味 | 歌舞伎で女性の役を演じる男性の役者を指す。 |
語源 | 江戸時代初期の操り人形芝居の名人、小山次郎三郎に由来。彼が操る人形は「小山人形」と呼ばれた。 |
時代的な変遷 | 「小山人形」が時間とともに「おやま」に短縮。遊女の人形を操る人形遣いを指すようになった。 |
歌舞伎との関連 | 歌舞伎の世界で、女性の役を演じる男性の役者を「おやま」と呼ぶようになった。 |
現代での使用 | 「おんながた」とも読まれ、現代の歌舞伎でも引き続き使われている。 |