きんせん【琴線】の語源・由来

「琴線」（きんせん）という言葉は、心の微妙で感じやすい部分を指す表現として使われます。

この語源や由来には、実際の楽器、特に琴や他の弦楽器が関わっています。

具体的には、「琴線」はもともと琴などの弦楽器の弦（線）を意味します。

これが比喩的に用いられることで、人の心にも同様に「弦」があるという考え方が生まれました。

つまり、人の心には琴の弦のように微妙で繊細な「線」があり、その「線」に触れると、人は感情的に反応する、というわけです。

この比喩は、音楽が人の感情に直接働きかける力を持っているという点から来ているとも言えます。

楽器の弦が振動すると音が生まれ、その音が聞き手の心に共鳴を生むように、人の心もまた、特定の出来事や言葉に対して感情的な反応を示します。

このように、「琴線」は文字通りの意味から転じて、人の心の繊細な部分を表す言葉として広く用いられています。

何らかの出来事や言葉が「琴線に触れる」と言うとき、それは通常、深い感情や思いが動かされたという意味になります。

きんせん【琴線】の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、「琴線」に関する重要なポイントをカンタンにまとめます。

重要ポイント	説明
用語の定義	「琴線」は心の微妙で感じやすい部分を指す表現。
語源	元々は琴などの弦楽器の弦（線）を意味する。
比喩的用法	人の心にも琴の弦のような微妙で繊細な「線」があり、それに触れると感情的に反応する。
音楽との関連	音楽が人の感情に働きかける力を持っており、この比喩が生まれた。
一般的な用法	何らかの出来事や言葉が「琴線に触れる」とは、深い感情や思いが動かされたという意味。