「大向こう」(おおむこう)という言葉は、歌舞伎の劇場において一幕見の立見席を指します。
この席は、通常の「向こう桟敷」のさらに後方に位置しています。
この「向こう桟敷」とは、劇場の後方に設けられた席で、遠くから舞台を見るためのものです。
「大向こう」はその「向こう桟敷」のさらに後ろ、つまり「向こうの向こう」にあたる部分なので、このように呼ばれています。
この「大向こう」は、料金が安く設定されている一方で、真剣に芝居を愛する、眼の肥えた観客が集まる場所とされています。
料金が安いために一見下位に見えるかもしれませんが、実際には芝居に対する深い理解や愛がある人々が集まる席であり、その名前にはそのような文化的な背景が反映されています。
【大向こう】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「大向こう」の基本的な意味や特性、その文化的背景についてカンタンにまとめます。
項目 | 説明 |
---|---|
基本の意味 | 歌舞伎の劇場で、一幕見の立見席を指す。 |
位置 | 「向こう桟敷」のさらに後方に位置している。 |
向こう桟敷とは | 劇場の後方に設けられた席で、遠くから舞台を見るためのもの。 |
料金 | 一般的に料金が安い。 |
観客の特性 | 真剣に芝居を愛する、眼の肥えた観客が集まる。 |
文化的背景 | 料金が安いが、深い理解や愛がある人々が集まるため、その名前には特定の文化的な背景がある。 |