くさびをうちこむ【楔を打ち込む】の語源・由来

「楔を打ち込む」という表現は、物理的な「楔（くさび）」という道具の使用方法に由来しています。

楔はV字形の断面を持ち、これを物の間や継ぎ目に打ち込むことで、物を固定したり割ったりする働きがあります。

この物理的な作用から転じて、戦略や交渉の文脈で使われるようになりました。

具体的には、敵勢力や団体を内部から分裂させる、または自らの勢力を敵地にしっかりと定着させるといった意味で用いられます。

この表現が持つ「分裂させる」「定着させる」といった意味合いは、物理的な楔が持つ「割る」「固定する」という作用と同根です。

したがって、「楔を打ち込む」はその字義通り、何かに積極的な影響を与えるための行動を起こすというニュアンスを持っています。

【楔を打ち込む】の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、「楔を打ち込む」表現の基本的な意味、物理的な作用、転用される文脈と具体的な意味、意味合いの共通点、およびその持つニュアンスについてカンタンにまとめます。

項目	説明・情報
基本の意味	物の間や継ぎ目に「楔（くさび）」を打ち込むことで物を固定したり割ったりする。
物理的な作用	楔のV字形の断面を用いて物を固定する、または割る。
転用される文脈	戦略や交渉など。
転用される具体的な意味	敵勢力や団体を内部から分裂させる、または自らの勢力を敵地に定着させる。
意味合いの共通点	「分裂させる」「定着させる」という意味合いは、物理的な楔が持つ「割る」「固定する」という作用と同根。
ニュアンス	何かに積極的な影響を与えるための行動を起こす。