「ならず者」という言葉は、その本来の意味から、今日の一般的な意味に変化してきた言葉です。
起源としては、「ならず者」はもともと「成らず者」と書かれていました。
これは動詞「成る」、つまり「なる」という言葉に、打消しを意味する「ず」が加わった形となります。
この組み合わせから、「どうにもならない者」という意味を持っていました。
つまり、自らの生活や状況を良好にすることができない、あるいは改善する能力がないという意味合いが強かったのです。
しかし、時間が経つにつれてこの言葉のニュアンスは変わってきました。
手の付けられない人、制御しづらい人という意味合いが強くなり、悪事を働く人や放浪の生活をする人を指すようになりました。
現代においては、特にやくざやごろつきのような社会の規範から外れた行動をする人々を指して使われることが多くなっています。
【ならず者】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「ならず者」という言葉の意味の変遷やその起源をカンタンにまとめます。
項目 | 詳細 |
---|---|
基本の意味 | 社会の規範から外れた行動をする人々 |
言葉の起源 | 「成らず者」として書かれていた |
原初の意味 | 「どうにもならない者」、自らの生活や状況を改善する能力がない者 |
時間経過後の変遷 | 手の付けられない人や制御しづらい人を指すようになった |
現代の使用 | やくざやごろつきのような、社会の規範から外れた行動をする人々を指す |