なまはげは、秋田牡鹿半島地方などで行われる正月15日の夜の伝統的な行事です。
この行事では、青年たちが大きな鬼面をかぶり、蓑を着て、木製の刃物や幣束、桶、箱などを持って家々を回ります。
各家を訪れると、彼らは酒宴の供応を受けながら祝言を述べるのが習わしです。
では、なぜこの行事が「なまはげ」と呼ばれるのかというと、その名前の語源に関係があります。
「なま」は「なもみ」を意味しています。
なもみとは、囲炉裏などの火にあたりすぎて、腕や脚に出来る斑点のことを指します。
この斑点は、人が不精をして火にあたりすぎたことの結果として出来るため、不精を象徴するものとされています。
この行事の中で、なまはげたちは包丁でなもみを剥ぎ取ることを表現し、その行為を通じて無精者を戒める役割を持っています。
この「なもみ剥ぎ」という行為から、「なまはげ」という名前が派生したと言われています。
従って、なまはげとは、不精を戒めるための伝統的な行事を指す名前となっています。
「なまはげ」の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、なまはげに関する情報をカンタンにまとめます。
項目 | 詳細 |
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行事の地域 | 秋田牡鹿半島地方 |
日時 | 正月15日の夜 |
参加者 | 青年たち(なまはげ役) |
衣装・持ち物 |
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行動 | 家々を回り、酒宴の供応を受けながら祝言を述べる |
名前の語源 | 「なもみ」(火にあたりすぎてできる斑点)から派生 |
役割 | 無精者を戒める。なもみを剥ぎ取ることで不精を戒める表現 |
意味 | 不精を戒めるための伝統的な行事 |