うすい【薄い】の語源・由来

「薄い」という言葉は、日本語でさまざまな状況を表す形容詞です。

それが指す対象や状態は多岐にわたり、厚みが少ない、密度や濃度が低い、物事の程度が強くない、といったように広範です。

この多様な意味に対応する語源にもいくつかの説があります。

一つの説は、「薄い」は「浅し」という言葉が転じたものであるというものです。

この場合、「浅い」が時間や空間、程度などにおいて「少ない」や「低い」といった意味を持つのに対応して、「薄い」も物の厚みが少ない、または物事の程度が低いといった意味で使われるようになったと考えられます。

もう一つの説は、「失せる」の古い形の動詞「うす(失す)」が形容詞化したものであるというものです。

この説に従えば、「うす(失す)」が何らかの形で「減少する」や「なくなる」といった意味を持つため、それが形容詞として「薄い」になり、厚みが少ない、密度が低い、程度が弱いといった意味で使われるようになったというわけです。

いずれの説も、「薄い」が何らかの形で「少ない」や「低い」を意味する言葉として成立していることを示しています。

うすい【薄い】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「薄い」についての重要ポイントをカンタンにまとめます。
項目 説明・内容
基本的な意味 厚みが少ない、密度や濃度が低い、物事の程度が強くないなど、多岐にわたる意味を有する形容詞。
語源の説
  1. 「浅し」という言葉が転じたもの
  2. 「失せる」の古い形「うす(失す)」が形容詞化
語源の解釈
  1. 「浅い」が少ない、低いといった意味を持つことに対応
  2. 「うす(失す)」が何らかの形で「減少する」や「なくなる」
共通点 いずれの語源説も、「薄い」が「少ない」や「低い」といった意味を有すること

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