「胡散臭い」という言葉は、近世以降に形成された表現で、「胡散」というフレーズに「臭い」という接尾語を付け加えた形です。
この「胡散」という部分は、「怪しい」や「疑わしい」といった意味合いを持ちますが、その語源自体は不明です。
一方で、「臭い」という接尾語は「らしい」を意味しており、この二つを組み合わせることで「どことなく疑わしい」や「なんとなく怪しい」といった意味合いの形容詞として用いられるようになりました。
興味深い点として、この「胡散」部分には「胡」と「散」という二つの漢字が使われています。
この「胡」を「う」と読むのは唐音で、また「散」を「さん」と読むのは漢音です。
このように異なる音読みが組み合わされていることから、和製漢語である可能性が高いと考えられます。
【胡散臭い】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「胡散臭い」についての重要ポイントをカンタンにまとめます。
項目 | 説明・内容 |
---|---|
形成時期 | 近世以降 |
構成 | 「胡散」+「臭い」。”胡散”は「怪しい」や「疑わしい」などの意味。”臭い”は「らしい」を意味する。 |
語源 | 「胡散」部分の語源は不明。 |
意味合い | 「どことなく疑わしい」や「なんとなく怪しい」などの意味で用いられる。 |
特筆すべき点 | 「胡」(唐音で「う」)と「散」(漢音で「さん」)の音読みが異なる。和製漢語である可能性が高い。 |