つめたい【冷たい】の語源・由来

「冷たい」という言葉は、私たちが日常的に使う形容詞で、主に低い温度を持つものや感情的な冷淡さを指す際に用いられます。

この言葉の起源は、寒さにより指先や足先の爪が痛く感じる状態を指す「爪痛し(つめいたし)」に由来しています。

つまり、初めは文字通り爪が痛くなるほどの寒さを表現する言葉として使われていました。

平安時代からこの言葉は文献などにも登場し、当初の意味は現在の「寒い」という意味に近かったです。

しかし、時間が経つにつれてこの言葉の意味は拡張され、物の温度だけでなく、人間の感情や態度を指す際にも使われるようになりました。

具体的には、人の態度が冷淡であることや、何かが気味が悪いと感じることを表現する言葉としても使われるようになりました。

この発展の結果、新しい形容詞「つべたまし」という言葉が派生しました。

これは、恐ろしいや気味が悪い、さらには冷淡な態度を持つことを表す形容詞として用いられるようになりました。

簡潔に言えば、「冷たい」という言葉は、寒さから来る肉体的な痛みを基にして生まれ、時代とともに意味が拡張され、物の温度だけでなく人間の感情や態度を指す言葉としても使われるようになったのです。

【冷たい】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。
項目 内容
「冷たい」の起源 「爪痛し(つめいたし)」に由来。爪が痛くなるほどの寒さを表す言葉として初めに使用された
平安時代の使用 文献に登場し、「寒い」という意味に近い言葉として使われていた
意味の拡張 物の温度だけでなく、人の感情や態度(冷淡さや気味の悪さ)を指す言葉としても使用されるようになった
「つべたまし」 「冷たい」から派生した形容詞。恐ろしい、気味が悪い、冷淡な態度を表現する際に使われるようになった
まとめ 「冷たい」は、寒さからくる肉体的な痛みを元に生まれ、時代とともに意味が拡張され、物の温度や人の感情や態度を指す多様な使われ方をするようになった

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