つまようじ【爪楊枝】の語源・由来

「爪楊枝」という言葉は、歯の間の食べ残しを取ったり、食べ物を突き刺すための小さな棒を指します。

このアイテムの歴史と名前の由来は、仏教と深く関連しています。

奈良時代、仏教がインドから中国と朝鮮半島を経由して日本に伝わった際、一緒に「楊枝」も日本に伝えられました。

初めて日本に登場した際、このアイテムは「歯木」として知られ、木の枝の一端を毛筆のように噛み砕いて形成されていました。

元々インドでは、お釈迦様が弟子たちに歯を綺麗に保つために、ニームの木の枝を使って「歯木」を作成するよう教えていました。

しかし、中国にはニームの木が存在しなかったため、代わりに楊柳の木が用いられるようになり、そこから名前が「楊枝」となったのです。

初めは、楊枝は主に僧侶たちが使用していましたが、平安時代には上流社会でも使われるようになりました。

そして、江戸時代には「房楊枝」という名前で、一般の人々にも広く普及しました。

「爪楊枝」という名前の由来は、楊枝の一端が房状になっていて、もう一方の先が尖っているデザインから来ています。

この尖った部分は、人々が爪の代わりに使っていたことから、「爪楊枝」という名前がつけられました。

つまようじ【爪楊枝】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。
項目 内容
爪楊枝 歯の間の食べ残しを取るための小さな棒
語源・由来 仏教との深い関連
楊枝の伝来 奈良時代、仏教がインドから中国・朝鮮半島を経由して日本に伝わる際にもたらされた
初めての名称 歯木
元々の材料
  • インドではニームの木
  • 中国では楊柳の木
名前の変遷 インドの「歯木」から中国の「楊枝」へ
初めの使用者 僧侶
普及 平安時代の上流社会→江戸時代の一般の人々
「房楊枝」の名前 江戸時代に普及した名前
「爪楊枝」の名前の由来 一端が房状、もう一方が尖っているデザインで、尖った部分が爪の代わりに使われていたことから命名

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