ドレミファソラシドの語源・由来

「ドレミファソラシド」という音階名は、私たちの耳にはとても馴染み深いもので、音楽を学ぶ上での基本とも言える表現です。

この名前は、11世紀イタリアの音楽理論家、グイード・ダレッツォによって考案されたと言われています。

この音階名の起源は、「パブテスマのヨハネ賛歌」というラテン語の賛歌に遡ります。

この賛歌は、各節ごとに一音ずつ高くなっていく特徴があります。

ダレッツォはこの賛歌の各節の初めの音節を取り、音階名を作成しました。

具体的には、賛歌の歌詞「Ut queant laxis」の「Ut」、次に「Resonare fibris」の「Re」、続いて「Mira gestorum」の「Mi」、というように進んでいきます。

この方法で、「ドレミファソラ」という部分が形成されました。

最後の「シ」の部分に関しては、「Sancte Johannes」、すなわち「聖ヨハネ」から取られました。

具体的には、聖ヨハネのフランス語名「Saint Ian」から「Si」という音が取られたのです。

後の時代に「Ut」は「Do」として変化し、現在の「ドレミファソラシド」という形になりました。

このように、一つの賛歌から取られた音節が、今日の音楽の基礎となる音階名の起源となったのです。

「ドレミファソラシド」の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、音階名「ドレミファソラシド」の起源とその変遷に関する重要なポイントをカンタンにまとめます。
ポイント 説明
考案者 11世紀イタリアの音楽理論家、グイード・ダレッツォ
起源の賛歌 「パブテスマのヨハネ賛歌」
賛歌の特徴 各節ごとに一音ずつ高くなっていく
「ドレミファソラ」の由来 賛歌の各節の初めの音節から取られた。「Ut queant laxis」の「Ut」、「Resonare fibris」の「Re」、「Mira gestorum」の「Mi」などと進む
「シ」の由来 「Sancte Johannes」から。「Saint Ian」から「Si」という音が取られた
「Ut」から「Do」へ 後の時代に音節「Ut」が「Do」として変化
現代の形 「ドレミファソラシド」

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