せんべんをつける【先鞭をつける】の語源・由来

「先鞭をつける」という表現は、何かを人より先に始める、あるいは先陣を切るという意味を持っています。

この言葉の起源は、「晋書・劉琨伝」という文献に関連しています。

劉琨が、親友の祖逖に関する記述の中で、自分よりも先に功名を挙げることを恐れる気持ちを述べた部分、「常に祖生の呉に先じて鞭を著けんことを恐る」という言葉からこの表現が生まれました。

具体的には、祖逖が自分より先に馬に鞭を打ち、戦場に出陣して成功や名声を手に入れることを恐れた劉琨の心情を示す言葉として使われました。

そして、この故事が元となり、「先鞭をつける」という表現が、何かを先に始めるという意味で使われるようになったのです。

【先鞭をつける】の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、「先鞭をつける」という表現の定義、語源の背景、劉琨の内容、表現の起源、及び現在の使用などの重要ポイントをカンタンにまとめます。

項目	説明
定義	何かを人より先に始める先陣を切る
語源の背景	「晋書・劉琨伝」に記された劉琨と祖逖に関する記述
劉琨の内容	祖逖が先に功名を挙げることを恐れる心情「常に祖生の呉に先じて鞭を著けんことを恐る」
表現の起源	劉琨の心情を示す言葉として「先鞭をつける」という表現が生まれた
現在の使用	何かを先に始めるという意味での使用