さた【沙汰】の語源・由来

「沙汰」という言葉は、物事の是非を定めることや、それに基づいた処置を指します。

この言葉の語源は、「沙」という字と「汰」という字に関連しています。

「沙」は砂を意味し、「汰」は洗って選び分けるという意味を持っています。

元々「沙汰」は、米などを水で洗い、その中に混じった砂や他の不純物を取り除くという作業を指していました。

この選別の行為が、時間が経つにつれて善悪や是非を判断するという意味に転じていったのです。

その後、「沙汰」の意味はさらに拡張され、善悪の裁定や処置を示す言葉として広く使われるようになりました。

例えば、「地獄の沙汰も金次第」という言葉は、お金の力で裁判の結果や事の成り行きを変えることができるという意味になります。

また、「追って沙汰する」という表現は、後で処置や対応をするという意味で使われます。

さらに、「刃傷沙汰」や「正気の沙汰」といった言葉においては、事件や事態を指す言葉としても「沙汰」が使用されています。

このように、「沙汰」という言葉は、もともとの洗い選びの行為から、さまざまな状況や事態の判断や処置を意味する言葉として広がっていったのです。

さた【沙汰】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「沙汰」という言葉の基本的な情報とその背景や由来に関する主要なポイントをカンタンにまとめます。
キーポイント 詳細
基本の意味 物事の是非を定めることや、それに基づいた処置を指す。
語源の起源 「沙」は砂を意味し、「汰」は洗って選び分ける意味。元々「沙汰」は米などを水で洗い、不純物を取り除く作業を指していた。この選別の行為が、善悪や是非を判断する意味に転じた。
意味の拡張 「沙汰」は、善悪の裁定や処置を示す言葉として広く使われるようになった。
例としての使用 「地獄の沙汰も金次第」はお金の力で裁判の結果や事の成り行きを変える意味。「追って沙汰する」は後で処置や対応をする意味。「刃傷沙汰」や「正気の沙汰」など、事件や事態を指す言葉としても使用される。
言葉の変遷 「沙汰」は、洗い選びの行為からさまざまな状況や事態の判断や処置を意味する言葉として広がった。

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