「お袋(おふくろ)」という言葉は、日本で母親を指す際に用いられることが一般的です。
この言葉の「お」は、尊敬や親しみを込めた接頭語です。
一方で「ふくろ」には複数の由来が考えられています。
一つの説としては、「ふくろ」が子宮や胞衣(えな)を指す言葉として使われていたことが背景にあり、母親が子を産む役割を果たすことからこの名がついたとされています。
もう一つの説は、「ふところ」すなわち母親の懐で子どもが育つというイメージから転じたというものです。
面白いことに、この言葉は現代では主に男性によって用いられることが多いですが、古くは「日葡辞書」などにも記されているように、女性もこの言葉を使って母親を呼んでいたとされています。
このように、時間や文化、性別によってもその用法が少しずつ変わってきている「お袋」という言葉ですが、その核となる部分、すなわち母親に対する尊敬や親しみが込められている点は変わっていません。
おふくろ【お袋】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。
項目 | 詳細 |
---|---|
一般的な認識 | 日本で母親を指す際に用いられる言葉 |
「お」の意味 | 尊敬や親しみを込めた接頭語 |
「ふくろ」の由来 |
|
現代の用法 | 主に男性が使用する |
歴史的背景 | 「日葡辞書」などにも記されており、古くは女性もこの言葉を使っていた |
時間や文化の影響 | 用法が時間や文化、性別によっても少しずつ変わってきている |
核心 | 母親に対する尊敬や親しみが込められている点は変わっていない |