なのりをあげる【名乗りを上げる】の語源・由来

「名乗りを上げる」という言葉は、現代では競争やある活動に参加する意思を示す際に使われます。この表現の起源は、武士の時代にさかのぼります。

武士が戦場で戦う前の儀礼として、自分の名前や身分を大声で告げる行為を「名乗り」と呼びました。これは敵に対して誰であるかを明確に示し、自らの名誉を示すものでした。時代が変わり、社会の状況や背景が変わる中で、この「名乗り」の概念が転用され、一般的な競争や活動において、自らの参加の意思を表明する意味で使われるようになりました。また、「名告り」という表記も用いられることがあることも、この背景から理解することができます。

【名乗りを上げる】の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、「名乗りを上げる」という言葉の意味や起源、関連する情報をカンタンにまとめます。

項目	説明
現代の使い方	競争や活動に参加する意思を示す際に使われる。
表現の起源	武士の時代。
「名乗り」とは	武士が戦場で戦う前に、自分の名前や身分を大声で告げる行為。
「名乗り」の意味	敵に対して自分の名前や身分を明確に示し、自らの名誉をアピールするもの。
時代の変遷と「名乗り」の転用	時代や社会状況が変わるにつれて、競争や活動に参加する意思を表明する意味で「名乗りを上げる」が使われるようになった。
「名告り」という表記	「名告り」という表記も用いられることがあり、これも武士の「名乗り」の背景から来ている。