クジ【籤・鬮】の語源・由来

「クジ」という言葉の語源や由来には複数の説が存在します。

まず一つ目として、「串（くし）」が由来であるとする説があります。

これは、クジの過程でしばしば棒状のものが使われることから、その形状にちなんで「串」が短縮された形である「くじ」となったと考えられています。

二つ目の説は、「抉る（くじる）」から来ているとするものです。

これは、匣や袋の中から無作為に一つを引き出すという行為が、何かを「抉る」という動作に似ているため、この語が転じて「くじ」になったとされています。

三つ目の説では、「公事」が由来とされています。

この説によれば、クジを引いた結果を何らかの「審判」または「裁判」のように考え、その神聖な意味合いから「公事」が転訛して「くじ」となったとされています。

どの説も一概に証明されているわけではないのですが、いずれにせよ「クジ」は古くから神意を占う方法や、難解な問題を解決する手段として用いられてきたという共通点があります。

現在でも吉凶や勝敗、選択肢を決定する際によく使われています。

クジ【籤・鬮】の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、「クジ」の複数存在する語源説、それぞれの説の背景、共通の用途や意味、および現代での一般的な用途についてカンタンにまとめます。

項目	説明・情報
複数の語源説	「串（くし）」、「抉る（くじる）」、および「公事」から来ているという複数の説が存在。
「串」説	クジの過程で棒状のものが使われることから、「串」が短縮されて「くじ」となったとされる。
「抉る」説	匣や袋の中から無作為に一つを引き出す行為が「抉る」と似ているため、この語が転じて「くじ」になったとされる。
「公事」説	クジを引いた結果を審判や裁判のように考え、「公事」が転訛して「くじ」となったとされる。
共通点	古くから神意を占う方法や、難解な問題を解決する手段として用いられてきた。
現代での用途	吉凶や勝敗、選択肢を決定する際によく使われている。