「核家族」という用語は、英語の「nuclear family」を直訳したものです。
この言葉は、アメリカの文化人類学者G・P・マードックが1949年に出版した著書「社会構造」で命名されました。
語源としての「nuclear」は、原子核を意味します。
家族の「最小単位」であるという特性から、原子核になぞらえてこの名がつけられました。
つまり、核家族は家族形態の基本的な構造、すなわち「最小の構成単位」を表す言葉として考えられたのです。
この核家族と対比されるのが「拡大家族」です。
拡大家族は、子供が結婚しても親と同居する、または近い場所で暮らすなど、家族の構成が核家族よりも広がっている形態を指します。
核家族の概念は、特に西洋文化でよく用いられていますが、現代の多様な家族形態に対してもこの用語は広く使われています。
それだけでなく、社会学や文化人類学など、多くの学問分野で基本的な家族の形態として認識されています。
かくかぞく【核家族】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「核家族」の語源、意味、対比する家族形態、そしてその用語が広く使われる文脈についてカンタンにまとめます。
項目 | 詳細・内容 |
---|---|
語源 | 英語の「nuclear family」を直訳。語源としての「nuclear」は、原子核を意味する。 |
命名者 | アメリカの文化人類学者G・P・マードックが1949年に出版した著書「社会構造」で命名。 |
意味 | 家族の「最小単位」を意味し、基本的な家族の構造または「最小の構成単位」として考えられている。 |
対比する用語 | 「拡大家族」。子供が結婚しても親と同居する、または近い場所で暮らすなど、家族の構成が核家族より広がっている。 |
文化・学問での使用 | 西洋文化でよく用いられ、社会学や文化人類学など多くの学問分野で基本的な家族の形態として認識されている。 |