「一目散(いちもくさん)」という表現は、何も見ないで急いで進む様子を指す言葉です。
この表現の語源には、二つの要素が合わさっています。
一つ目は「一目」という言葉で、これは「一度ちょっと見ること」または「一見」を意味します。
二つ目は「逸散(いっさん)」という漢語で、これは「逃げること」や「わきめもふらずに急ぐこと」を指す言葉です。
これら二つの要素が組み合わさることで、「一目散」は生まれました。
この合成語は、基本的には「逸散」の急ぐ、逃げるといった意味に、さらに「一目」の短い時間、つまりあっという間にというニュアンスが加わっています。
そのため、「一目散」は脇目も振らずに急ぎ進むという強い意味合いで使用されます。
また、「逸散」は時折「一散」とも書かれ、この形でも「一目散」と同じ意味で使われることがあります。
いずれにせよ、この表現は瞬間的な行動や急激な動きを非常にわかりやすく表していると言えるでしょう。
【一目散】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「一目散」という表現の重要なポイントをカンタンにまとめます。
項目 | 説明・内容 |
---|---|
表現 | 「一目散(いちもくさん)」 |
意味 | 何も見ないで急いで進む様子 |
語源の要素1 | 「一目」:一度ちょっと見ること、一見 |
語源の要素2 | 「逸散(いっさん)」:逃げることやわきめもふらずに急ぐこと |
合成語の成立 | 「逸散」の急ぐ、逃げる意味に「一目」の短い時間(あっという間に)のニュアンスが加わる |
強い意味合い | 脇目も振らずに急ぎ進む |
別の表記 | 「逸散」は時折「一散」とも書かれ、同じ意味で使われることがある |