「いきなり」という表現は、元々は「成り行き任せ」という意味で使われていました。
ここでの「成り」は動詞「成る」の連用形であり、「~するまま」といった意味があります。
このような成り行き任せ、すなわち事が自然に進展する様子を指していました。
しかし、時間が経つにつれて、この表現は「突然」や「だしぬけに」という意味に変化していきました。
この言葉が「突然」という意味に転じた背景には、もともとの「成り行き任せ」や「事が自然に進展する」様子が、計画や予想を超えて急に何かが起こる、といった状況にも適用されるようになったからと考えられます。
つまり、計画や前触れなく何かが起きる状況が「いきなり」と表現されるようになったわけです。
このように、「いきなり」は時間と共に意味が拡張され、現在では主に「突然」や「だしぬけに」などといった意味で広く用いられています。
【行き成り】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「いきなり」という表現の基本的な意味、語源と初期の用法、意味がどのように変遷してきたのか、そして現在の主な用法についてカンタンにまとめます。
項目 | 詳細・内容 |
---|---|
基本的な意味 | 元々は「成り行き任せ」、すなわち事が自然に進展する様子を指していたが、現在は主に「突然」や「だしぬけに」などと解釈される。 |
語源・初期の用法 | 「成り行き任せ」という意味で使われていた。ここでの「成り」は動詞「成る」の連用形で、「~するまま」といった意味がある。 |
意味の変遷 | 元々の「事が自然に進展する」様子が、計画や予想を超えて急に何かが起こる状況にも適用されるようになった。 |
現在の用法 | 主に「突然」や「だしぬけに」といった意味で広く用いられている。 |