いちころの語源・由来

「いちころ」という言葉は、何かが非常に簡単に決着がつく様子を表す日本語の表現です。

この言葉の語源は「一度でころりと倒れる」という表現から来ています。

ここでの「ころり」は、もともと物が転がる様子を表す擬態語ですが、副詞として急に転がったり、倒れたり、落ちたりするさまを指す場合もあります。

この「一度でころりと倒れる」が短縮されて「いちころ」となり、形容動詞として使われるようになったのです。

最初は物理的に転がる、または倒れるという意味で使われていましたが、時が経つにつれて比喩的な意味でも使われるようになりました。

特に、あっけなく死んだり、負けたりする様子を指すために用いられることが多くなりました。

言い換えれば、「いちころ」は、何かが非常に容易に、または急激に決着がついたり、変化が生じる様子を描写する表現として、現代日本語でも広く用いられています。

「いちころ」の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、「いちころ」の語源、意味、およびその用法についてカンタンにまとめます。

ポイント	説明
基本意味	何かが非常に簡単に、または急激に決着がつく様子
語源	「一度でころりと倒れる」という表現から
「ころり」の意味	物が転がる様子を表す擬態語。急に転がったり、倒れたり、落ちたりするさまも指す
形容動詞化	「一度でころりと倒れる」が短縮され、「いちころ」として形容動詞として使われるようになった
用法の進化	最初は物理的な意味で使われていたが、比喩的な意味でも使われるようになった
現代での用途	特に、あっけなく死んだり、負けたりする様子を指すことが多い