ごまのはい【護摩の灰】の語源・由来

「護摩の灰」は、元々護摩の修法を行う際にできる灰を指す言葉です。

護摩修法は、特定の願いを込めて木片を焚き、その炎や煙、灰を通して神仏への願いを伝える修行方法です。

しかし、この語は時代とともに変化し、異なる意味合いで使われるようになりました。

歴史の中で、高野山の修行僧を装った者たちが「弘法大使の護摩の灰」と称して、これを押売りする行為が行われていました。

そして、このような者たちが旅人を欺き、財物を騙し取ることもあったと言われています。

そのため、このような行為を行う盗賊や詐欺師を指す言葉として「護摩の灰」が使われるようになりました。

さらに、胡麻の上にとまる蠅は、一見してその存在を識別するのが難しいため、「胡麻の蠅」という表現も同じような意味で使われるようになったとされています。

【護摩の灰】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「護摩の灰」の基本的な意味や歴史的背景、その変遷や関連する表現をカンタンにまとめます。
項目 内容
基本の意味 護摩の修法を行う際にできる灰
護摩修法 木片を焚き、その炎や煙、灰を通して神仏への願いを伝える修行方法
歴史的な使われ方 高野山の修行僧を装った者が「弘法大使の護摩の灰」と称し、これを押売りする行為を指す
変化した意味 盗賊や詐欺師を指す言葉として使われるようになった
関連の表現 「胡麻の蠅」は、胡麻の上にとまる蠅が存在を識別するのが難しいことから、似たような意味で使われるようになった

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