どんでんがえし【どんでん返し】の語源・由来

「どんでん返し」とは、立場や情勢が急激に変わることを指します。

この言葉の起源は、歌舞伎の舞台に遡ります。

近世の歌舞伎の舞台では、大道具を使用して場面の変化を表現するための技術がありました。

その中で、大道具を90度後ろに倒して底面を立て、新しい場面に切り替える手法がありました。

この装置や手法自体が「どんでん返し」と称されていました。

この驚きのある場面転換や意外な展開が、物語の中で予想外の展開や結末を迎えることを意味する「どんでん返し」という言葉と結びつくようになったのです。

また、歌舞伎では他にも「戸板返し」という技術があり、一枚の戸板の両面に異なる死体を取り付けて早変わりを行うものでした。

この「戸板返し」も、事態や場面が急激に変わる意味で使われることがあります。

したがって、これらの歌舞伎の舞台技術から、予想外の展開や結末を指す「どんでん返し」という言葉が生まれました。

【どんでん返し】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「どんでん返し」という言葉の背景や意味をカンタンにまとめます。
項目 説明
基本的な意味 立場や情勢が急激に変わること。
起源 歌舞伎の舞台の技術からきている。
舞台技術 大道具を90度後ろに倒して底面を立て、新しい場面に切り替える技術が「どんでん返し」と称されていた。
言葉の進化 この場面転換の驚きや意外性が、物語の予想外の展開や結末を意味するようになった。
関連技術 「戸板返し」という技術も存在。一枚の戸板の両面に異なる死体を取り付けて早変わりする技術。事態や場面が急変する意味でも使用される。
結論 歌舞伎の舞台技術から、予想外の展開や結末を指す「どんでん返し」という言葉が生まれた。

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