だいふく【大福】の語源・由来

「大福」という言葉は、大きな福運を意味する一方、多くの人々にも大福餅として知られる和菓子を指します。

室町時代にさかのぼると、この和菓子は丸くてふっくらした形がウズラの形に似ていたため、「鶉餅(うずらもち)」という名前で呼ばれていました。

そして、江戸時代になると、その大きさやウズラの腹がふくれているような形から「腹太餅(はらぶともち)」という名前で知られるようになりました。

この時期の大福は、餡の中に少しの塩を加えていたと言われています。

しかし、明和8年頃に、小石川のある女性、おたよ(あるいはお玉とも呼ばれる)が、大福の餡をさらに砂糖を使用して甘くし、その大きさを小さくしたとされます。

そして、その名前も「大腹餅」として売り出したという伝承があります。

ただし、このエピソードの詳細や真偽については明確には分かっていない部分もあります。

このように、「大福」という名前の背後には、時代や地域による名称の変遷や、和菓子としての進化の歴史が見え隠れしています。

だいふく【大福】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「大福」の名前や歴史的背景、その変遷や進化に関する情報をカンタンにまとめます。
項目 説明
定義 大きな福運を意味するとともに、和菓子としての大福餅を指す。
室町時代の名前 「鶉餅(うずらもち)」:形がウズラの形に似ていたため。
江戸時代の名前 「腹太餅(はらぶともち)」:大きさやウズラの腹がふくれている形に由来。明和8年頃に「大腹餅」として売り出された。
明和8年の変革 小石川の女性、おたよ(あるいはお玉)が餡を甘くし、大福の大きさを小さくした。詳細や真偽は不明。
変遷と進化 時代や地域による名称の変遷や、和菓子としての進化の歴史がある。

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