たまのこし【玉の輿】の語源・由来

「玉の輿」という言葉は、結婚を通じて富や高い社会的地位を手に入れること、特に女性が裕福な家庭に嫁ぐことを指して使われます。

この言葉の背景には、徳川綱吉の生母である桂昌院の物語があります。

桂昌院は、もともと京都西陣の八百屋の出身でありながら、格式のある本庄家の養子となりました。

その後、第三代将軍徳川家光に気に入られ、大奥へと迎えられることとなりました。

この時、桂昌院が大奥に入る際に使用した輿が、その美しさから「玉の輿」と称されるようになったと言われています。

「玉」は宝石や美しいものの代名詞として使われることが多く、「輿」は人が乗るための乗り物、特に昔の日本で使われた人が乗るための運搬具を指します。

この「玉の輿」という美しい輿が、時間とともに、富貴な身分や裕福な家庭への結婚を意味する言葉として広まったのです。

【玉の輿】の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、「玉の輿」に関する詳細や背景に関して他の情報をカンタンにまとめます。

項目	詳細
基本の意味	結婚を通じて富や社会的地位を得ること、特に女性が裕福な家庭に嫁ぐこと。
背景の物語	徳川綱吉の生母・桂昌院が京都西陣の八百屋出身から格式のある本庄家の養子となり、大奥に迎えられたエピソード。
「玉の輿」の起源	桂昌院が大奥に入る際に使用した美しい輿が「玉の輿」と称されるようになった。
「玉」の意味	宝石や美しいものの代名詞。
「輿」の意味	人が乗るための乗り物や運搬具、特に古代日本で使われたもの。
現代での使用	「玉の輿」という美しい輿の名前が、富貴な身分や裕福な家庭への結婚を意味する言葉として広まった。