「糸底(いとぞこ)」は、陶磁器の底部に存在する、円形に突き出した部分を指します。
この名称は、陶磁器を作る際に、形成した土を「ろくろ」と呼ばれる装置から切り離す工程が由来とされています。
具体的には、この工程で糸を使って器を切り離すため、その部分が「糸底」と呼ばれるようになりました。
ろくろで回転させながら器を成形する過程では、成形された土をそのまま残すと、底が平らになりすぎる場合があります。
そこで、糸を使用して微妙に底部を切り取ることで、底にこの特有の突き出し部分を形成するのです。
このように、「糸底」の名称は、製造過程において糸で切り離されるその部分から名付けられました。
それが時が経つにつれて、この特定の形状を指す言葉として一般に広まっています。
いとぞこ【糸底】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「糸底」の定義、名称の由来、製造過程、および一般的な認知についてカンタンにまとめます。
項目 | 詳細 |
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定義 | 陶磁器の底部に存在する、円形に突き出した部分 |
名称の由来 | 陶磁器を作る際に、ろくろと呼ばれる装置から糸を使って切り離す工程から名付けられた |
製造過程 | ろくろで回転させながら陶磁器を成形。糸で底部を微妙に切り取って、突き出し部分を形成する |
一般的な認知 | 時が経つにつれて、この特定の形状を指す言葉として一般に広まっている |