「ゴミ」という言葉の由来は、古くは「木の葉」を指す言葉として農家などで用いられていました。
この使い方は、今も各地の方言に「木の葉」を意味する言葉として残っています。
古典文学の「平家物語」においても、ゴミは濁水に混じっている泥を指す言葉として使用されています。
この文脈から、もともとは水面にたまる落ち葉やそのような浮遊物を「ゴミ」と呼んでいた可能性が考えられます。
近世に入ってから、「ちり」や「あくた」のように、役に立たないものや余計なものを指す意味合いで「ゴミ」という言葉が使われるようになりました。
人々の生活の中で不要とされる物が増える中で、「ゴミ」とは「ものの役に立たず、存在しない方が良いもの」というニュアンスを持つように変わっていったのです。
ゴミ【塵・芥】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「ゴミ」という言葉の由来や、その意味の変遷をカンタンにまとめます。
項目 | 内容 |
---|---|
古い用法 | 「木の葉」を指す言葉として用いられていた。各地の方言でも「木の葉」を意味する言葉として残る。 |
古典文学での使用 | 「平家物語」で濁水の中の泥を指す言葉として使用。 |
初期の意味 | 水面にたまる落ち葉や浮遊物。 |
近世の用法 | 役に立たないものや余計なものを指す意味合いで使用。 |
現代のニュアンス | 「ものの役に立たず、存在しない方が良いもの」という意味に変化。 |