「ゴボウ」または「牛蒡」は、キク科の植物で、その肉厚な根が食用として利用されます。
この名前の由来は、植物が中国から日本へと渡来した際のものです。
元々は薬草として中国で用いられており、漢語で「牛蒡」と呼ばれていました。
この「牛蒡」という名前の「牛」部分が、呉音の「グ」の慣用音「ゴ」として読まれ、その結果「ゴウボウ」という読みが生まれたのです。
また、中国の言葉には、大きな草木を示すときに「牛」を冠する習慣がありました。
そして、「蒡」自体はゴボウに似た別の植物を指す名前でした。
しかし、ゴボウはその「蒡」よりも大きいことから、「牛」という文字が前に付けられ、その結果「牛蒡」という名前が形成されました。
ゴボウ【牛蒡】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「ゴボウ」や「牛蒡」という言葉の背景や名前の由来をカンタンにまとめます。
項目 | 内容 |
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基本情報 | キク科の植物で、肉厚な根が食用として利用される。 |
名前の由来 | 中国からの渡来。元々は薬草として中国で「牛蒡」と呼ばれていた。 |
「牛」の文字の由来 | 中国には大きな草木を示す際に「牛」を冠する習慣があり、ゴボウは「蒡」より大きいため「牛」が冠された。 |
「ゴボウ」の読みの由来 | 「牛」部分が、呉音の「グ」の慣用音「ゴ」として読まれ、その結果「ゴウボウ」という読みが生まれた。 |
「蒡」の意味 | ゴボウに似た別の植物を指す名前。 |