日本語の「考える」は、物事を理解し解決するといった一連の思考過程を指します。
しかし、この言葉がどのように形成されたかについては、古い表現「かむがふ」が一つの手がかりとなっています。
「かむがふ」は二つの部分、「か」と「むがふ」に分解できます。
ここでの「か」は「すみか(住処)」の「か(処)」または「かなた(彼方)」の「か」と同じで、ある一定の場所や方向を示しています。
一方で、「むがふ」は「むかう(向かう・対)」と同義で、何かに向き合う、または対凾するという意味があります。
この二つの要素が組み合わさることで、「考える」という言葉は、二つの物事や概念を向き合わせ、その相互関係や合否を詳しく調べるというニュアンスを持ちます。
この語源を知ることで、「考える」という行為が、対象との関係性を深く探求するプロセスであることがより明確になるでしょう。
【考える】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「考える」という言葉の語源とその意味、特に「かむがふ」という古い表現からどのようなニュアンスが生まれているのかをカンタンにまとめます。
項目 | 説明 |
---|---|
基本意味 | 物事を理解し解決する一連の思考過程を指す。 |
古い表現 | 「かむがふ」が一つの手がかりとなっている。 |
「か」の意味 | ある一定の場所や方向を示す。例:「すみか(住処)」の「か(処)」、または「かなた(彼方)」の「か」。 |
「むがふ」の意味 | 「むかう(向かう・対)」と同義で、何かに向き合う、または対凾するという意味。 |
総合的な意味 | 二つの物事や概念を向き合わせ、その相互関係や合否を詳しく調べるというニュアンスを持つ。 |