カツラ【鬘】の語源・由来

「鬘（カツラ）」は、頭にかぶる毛髪状の装飾品や美容用具のことです。

この言葉は、もともとは「カヅラ」と呼ばれていました。

この「カヅラ」は、本来は人の髪に添えるために他の髪の毛を束ねたもの、つまり「添え髪」や「かもじ」を意味していました。

この用語がさらに遡ると、古代には人々がつる草や草木の枝、花などを髪に巻き付けて飾りとする習慣があり、そのような飾りも「カヅラ」と呼ばれていました。

つまり、鬘（カツラ）という言葉は、その根本に草木や自然物を使った髪飾りがあり、そこから徐々に他人の髪や合成素材を使った現代のような形に進化してきたのです。

このように、鬘（カツラ）の語源や由来は、日本人が美や装飾に対する考え方が時間とともにどのように変化してきたかを示す興味深い一例でもあります。

カツラ【鬘】の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、鬘（カツラ）の歴史や文化的背景についてカンタンにまとめます。

項目	説明
定義	頭にかぶる毛髪状の装飾品や美容用具。
元の名称	もともとは「カヅラ」と呼ばれていた。
初期の用途	本来は「添え髪」や「かもじ」（人の髪に添えるために他の髪の毛を束ねたもの）を指していた。
古代の用途	つる草や草木の枝、花などを髪に巻き付けて飾りとする習慣があり、それも「カヅラ」と呼ばれていた。
進化	初めは自然素材で髪を飾る習慣から、他人の髪や合成素材を使った現代の形に進化してきた。
文化的意義	日本人が美や装飾に対する考え方が時間とともにどのように変化してきたかを示す一例。