おべんちゃらの語源・由来

「おべんちゃら」という言葉は、お世辞や追従的な言動を指す日本語の表現です。

この言葉の「お」は接頭語であり、特に尊敬や親しみを表すわけではないことが多いです。

言葉の核となるのは「べんちゃら」です。

こちらは二つの要素、「べん」と「ちゃら」に分解することができます。

「べん」とは、「弁が立つ」のような形で使われる「弁」です。

これは言葉巧みに事を進める、または説明する能力を意味します。

一方で「ちゃら」は、「でまかせを言うこと」を指す言葉です。

つまり、現実には根拠のない、空虚な話や言葉を指します。

この二つが合わさって「べんちゃら」となり、口先ばかりで実意のないお世辞や追従を表すようになりました。

特に、「べんちゃら」は江戸時代から使われていたとされ、その派生形として「おべんちゃら」は明治時代以降に見られるようになったとされています。

このように、言葉の成り立ちを考えると、「おべんちゃら」は口先だけで誠意のない言動を表す非常に描写力のある表現であることがわかります。

「おべんちゃら」の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「おべんちゃら」の言葉の成り立ちや意味についてカンタンにまとめます。
ポイント 説明
基本的な意味 お世辞や追従的な言動を指す日本語の表現。
「お」の役割 接頭語。尊敬や親しみを特に表すわけではない。
「べん」の意味 「弁が立つ」の「弁」から来ており、言葉巧みに事を進める能力を意味する。
「ちゃら」の意味 空虚な話や言葉、でまかせを言うことを指す。
言葉の成り立ち 「べん」と「ちゃら」が合わさって、口先ばかりで実意のない言動を表すようになった。
使われ始めた時期 「べんちゃら」は江戸時代から。「おべんちゃら」は明治時代以降に見られるようになった。

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