おうよう【鷹揚】の語源・由来

「鷹揚（おうよう）」という言葉は、もともとは「ようよう」と読まれ、その由来は鷹が空を悠然と飛ぶ様子から来ています。

この言葉は、何も恐れず、落ち着いているという意味で使われ、中国の古い詩集『詩経』にもそのような用例が見られます。

日本では、この言葉が江戸時代以降に「大様」という言葉と混同されるようになりました。

もともと「大様」は、大らかで落ち着いた態度を指す言葉です。

この混同により、現代日本語では「鷹揚」と「大様」はほぼ同義で用いられています。

つまり、「鷹揚」は、もともとは鷹の悠々とした飛びっぷりからインスパイアされ、何も恐れずに落ち着いているという意味で使われましたが、日本においては時間とともに「大様」の意味とも重なるようになり、現在ではそのような大らかで落ち着いた態度を指す言葉として一般に理解されています。

おうよう【鷹揚】の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、「鷹揚（おうよう）」という言葉の現在の意味、語源、初期の文脈、日本での進化、および意味の進化についてカンタンにまとめます。

項目	説明
現在の意味	大らかで落ち着いた態度を指す
語源	鷹が空を悠然と飛ぶ様子から。元々は「ようよう」と読まれていた
初期の文脈	中国の古い詩集『詩経』で、何も恐れず、落ち着いているという意味で使われていた
日本での進化	江戸時代以降、「大様」という言葉と混同され、現在ではほぼ同義で用いられている
意味の進化	もともとは何も恐れずに落ち着いているという意味だったが、現在では大らかで落ち着いた態度を指すようになっている