「おっかない」という言葉には、その語源に関していくつかの説が存在しています。
一つの説によれば、この言葉は「おおけなし」という、身のほどをわきまえないという意味の言葉が変化したものです。
この「おおけなし」が促音化して「おっけなし」に、さらにそれが「おっかなし」に変わったとされています。
もう一つの説では、「おおけ」という分不相応に大きいという意味に、「なし」という甚だしいという意味が結びついてこの言葉になったとされています。
また、形容詞「こわい」に感動詞「おお」が付いて「おおこわ」になり、その後形容詞の接尾語「ない」が加わって「おおこわない」になり、それがさらに「おっかない」に変化したという説もあります。
要するに、「おっかない」という言葉には複数の可能な語源が存在し、それぞれがその意味層を形成しています。
これらの説から見ると、「おっかない」が「おそろしい、こわい」とか「はなはだしい、おおげさだ」といった多様な意味を持つのも納得がいくかもしれません。
「おっかない」の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。
項目 | 説明 |
---|---|
「おっかない」の基本意味 | 通常は「おそろしい、こわい」または「はなはだしい、おおげさだ」といった意味で用いられる。 |
語源説(おおけなし) | 「身のほどをわきまえない」という意味の「おおけなし」が促音化して「おっけなし」、さらに「おっかなし」に変わった。 |
語源説(おおけとなし) | 「分不相応に大きい」という意味の「おおけ」と、「甚だしい」という意味の「なし」が結びついた。 |
語源説(おおこわない) | 形容詞「こわい」に感動詞「おお」が付いて「おおこわ」、さらに接尾語「ない」が加わって「おおこわない」、それが「おっかない」に変わった。 |
複数の語源 | 複数の可能な語源が存在し、それぞれが「おっかない」の意味層を形成している。 |
多様な意味層 | 複数の語源説が存在することで、この言葉が多様な意味を持つのも納得がいく。 |