オークションの語源・由来

オークションという言葉は、英語の「auction」に由来しています。

この「auction」自体は、ラテン語の「auctio」からきており、その意味は「競売する」ということです。

この競売の概念は古く、その起源は紀元前500年頃にまで遡ります。

当時のバビロニアでは「花嫁の競り市」という形でオークションが行われていました。

これは、妻を得るための市場で、女性が競売にかけられたとされています。

ローマ帝国時代にはこの競売の概念がさらに拡張され、戦利品や捕虜もオークションで売られるようになりました。

そして16世紀前半、イギリスで現在に近い形のオークションが開始され、その後18世紀にはヨーロッパやアメリカに広まりました。

特に1744年にはサザビーズ、1766年にはクリスティーズという有名なオークションハウスが設立されました。

日本においては、古物営業法の制約により、営利目的のオークションは長らく開催されていませんでした。

しかし、1995年に古物営業法が緩和されたことで状況が変わり、さらにインターネットの普及によってオンラインオークションが盛んになりました。

つまり、オークションという言葉と概念は古代から進化し続けており、各時代や地域に応じて多様な形を取ってきました。

「オークション」の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、「オークション」の語源と歴史、各地域での変遷をカンタンにまとめます。

項目	説明
語源	「オークション」は英語の「auction」に由来し、さらにラテン語の「auctio」からきている。意味は「競売する」。
古代バビロニア	紀元前500年頃、花嫁の競り市という形でオークションが存在した。妻を得るために女性が競売にかけられた。
ローマ帝国時代	競売の概念が拡張され、戦利品や捕虜もオークションで売られるようになった。
16世紀のイギリス	現在に近い形のオークションが始まり、18世紀にはヨーロッパやアメリカに広まった。
サザビーズ・クリスティーズ	1744年にサザビーズ、1766年にクリスティーズという有名なオークションハウスが設立された。
日本の状況	古物営業法の制約で営利目的のオークションは長らく行われていなかったが、1995年の法改正とインターネットの普及で変わった。